香水が体温によって温められて揮発する、人の肌の上での変化から、すぐに強く香らせたい場合は手首や首筋・ひじの裏などの体温が高いところ、血流が感じられる部分につけると早く香ります。

どうして人のよって香水の香り方が違うの?

それはつける部分と、つけ方や、その人の体温によって大きく違いが生じます。まず香水の性質からご説明しましょう。

香水はさまざまな香料を組み合わせて(調合して)作られています。調合は全体的な香りとともに、揮発性や香りが長持ちする粘着性の強い性質の香りと組み合わせて、香りが持続するように設計されています。

つぎに、濃度によって香水は分類されます。

パルファンと呼ばれる香水の濃度は15~20%。アルコールは75~80%。蒸留水は0~5%。持続時間は約7時間。

それより薄いオー・デ・パルファンは濃度が10~15%。アルコールは80%。蒸留水は5~10%。持続時間は約5時間。

さらに薄いオー・デ・トワレは濃度が5~10%。アルコールは90%以上。蒸留水は14~15%。持続時間は約3~4時間。

そして、最後にオー・デ・コロン。濃度が2~5%。アルコールは90%以上。蒸留水は5~10%。持続時間は約1~2時間、となります。

これらの特質と持続時間を頭の隅に入れておいて、次に香水をつける場所についてです。早く香らせたいときは上半身。ゆっくり香らせたいときは下半身、と分けてつけます。香りは下から上へのぼる性質があるからです。下半身につけると下から香りが立ち上っていくため、おだやかに香らせることが出来ます。

また、香水が体温によって温められて揮発する、人の肌の上での変化から、すぐに強く香らせたい場合は手首や首筋・ひじの裏などの体温が高いところ、血流が感じられる部分につけると早く香ります。ただし強く香りすぎる場合もあるので、きつい香水の場合はつける量に注意してください。これと反対に、さりげなく香らせるには足首。ここは体温が低いせいもあり、おだやかな香りが長時間持続するようです。また、ひざの裏や太ももの内側・お腹・腰などはつけても香りが強くなりすぎず、無難な部位でしょう。

つけ方は、濃度が濃いパルファンなどは1~2ヶ所。状況に合わせて肌に塗布します。オー・デ・コロンなどはもう少し拡散させてつけても構いません。香りが強いのが気になる人は、体温よりも温度が低い服の裏につけたり、コットンなどに吹きつけてからサッと肌に抑えるというつけ方だと、自然に香るでしょう。

ワキなどにつけると体温も高いですし、ワキのにおいが抑えられると考えがちです。しかし、汗をかきやすいところは、反対に汗で流されてしまい、香水の香る持続時間が短くなります。また、人の体臭により、香水の香り方も違います。その香りが体臭とミックスして、芳香をかもしだすようであればかまいませんが、逆ですとかなり悲惨です。調香師のように嗅ぎ分ける熟練の技に自信がある方は、試してみるのも一興ですが、その技術に自信がなければ、無難な部分につけるほうがよさそうです。

最後に、服に付けるときの注意ですが、直射日光などがあたるところは避けましょう。香水をつけた部分がシミになる可能性があります。また、夏場に屋外でつける場合にも、においでハチなどが寄ってくる場合もまれにありますので、注意が必要です。

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