体臭の疑問
体臭はサプリメントで変えられるのか?
そのサプリメントを摂ると体からバラの香りがする。芳香体質に変化するわけではなく、食べたものが体から発せられるという理論で製造。ヒットし続けている商品ですから、なんらかの効果があるのでしょう。しかし、体内作用機序と体気での芳香確認の両実験データを見たことがないので、なんともいえません。食べたものが香るには体内で消化・分解されない性質をもつこと、発汗されるには分子量が小さいことが挙げられます。
緑茶や野菜・果物、ビタミンなどを発酵させてできる消臭サプリは、介護病院でも使われています。そこはかとなくにおう、すえたにおいや老人臭、口臭など、清潔にして消臭サプリを飲むことでにおいがやわらぎ、家族の訪問が多くなった事例があります。
これは、抗酸化物質を豊富に含むことで体内の酸化を抑えることが1つ。また、たくさんの酵素が腸内環境を整え、腸内で悪玉細菌による腐敗臭を抑えます。介護の現場では、患者の体調判断に便臭は必要だと、飲む消臭剤に否定的な医療関係者もまだいます。しかし介護される側の患者にとっても、自分がにおわないという自信がつくため、心の負担にならずに介護を受けられるというメリットもあります。被介護者のQOL(Quality of Life)を考えたときに消臭サプリを使用するかどうかの選択は、本人に任せてみるのもよいのではないでしょうか?
このサプリの場合、患者の腸内環境を整えることと、抗酸化力が強いことが、消臭に貢献していると思われます。
ほかにシャンピニオンエキスなど飲む消臭サプリがあります、これはやはり腸内環境を整えるものです。ワキガなどの体臭を劇的に変化させるものではないことを理解して使用してください。上記の2つは、あくまでも便臭やおなら臭などにターゲットをあてて開発されたサプリです。まったく関係ないとはいえませんが、すぐにわかるほど体臭が変化するわけではありません。
いい香りを体から香らせたいとしたら、体を酸化させない果物や野菜を食べてみましょう。あとは、便秘などで体内に腐敗臭をこもらせないように運動をしましょう。そして、いやな体臭のもとになる、体を酸化させるアルコールやタバコは控えましょう。宿酔いの全身からは、アルコール臭がにおいますよね。タバコはもういわなくともおわかりでしょう。
ほかに、投薬などを受けている疾病をもつ方は、それらのにおいがする場合があります。たとえばビタミンB群を飲むと、その特有の化学薬品のにおいが微妙に特に尿から発せられます。しかし、そのにおいは長く続きません。水溶性なのですぐに尿となって排出されます。ここで勘違いしそうなのが、赤ワインポリフェノールです。アルコール臭がするのではないかという心配です、しかし、その心配は無用です。こうしたサプリをつくるときには、アルコールをあらかじめ除去していますから。または有効成分のみを取りだしているので、サプリメントでアルコールがにおうことはないでしょう。
また病気にかかり、その病気特有の香りが漂うことがあります。遺伝的な酵素欠陥のため、アミノ酸の1種であるフェニルアラニンが分解できない病気、フェニルケトン尿症の子どもからはアーモンド様のにおいがします。そして中世ヨーロッパにはやったペストは「やわらかいリンゴ」のにおいといわれます。また、糖尿病にはほのかな甘い香りがあります。もし自分や他人からおいしそうな香りがしたら、これらの疾病を疑ってみましょう。
足のにおいが気になる人の対処方法
靴を脱いだとたん、鼻までむっと押し寄せてくる足の臭い。何日もお風呂に入れない時の発酵したすえた香りに似た芳香。その足跡からもにおいます。子どもから大人、OK、おじさままで気をつけていても、足のにおいは万人に平等。格差はありません。あるとしたら、においの原因に対する対処法でしょう。
それは清潔にすることにつきます。においの原因は、人の皮脂上で起こる発酵過程によるもの。人体の中でもエクリン腺(汗腺)が多く、汗をかきやすいといわれるのが足の裏。この汗により足の裏の環境は、微生物が活動するのにちょうどよい適温適湿度下へと変化。そして足の裏の垢などをエサに繁殖し、活動はより活性化します。そして、におい大発生へと至るのです。エクリン腺からの汗は約99%が水分で、約1%が塩分。ワキなどの局部に集中して体臭の原因となる。アポクリン腺からでる汗のように栄養素が高くありません。よって、においの質が異なります。足の裏は汗をかきやすいために湿度が最適化しやすく、靴や靴下によって温められ、足の垢などをエサに微生物が活発化するという3つの条件がそろう絶好の場所のため、酪酸臭(蒸れた発酵臭)が出やすいのです。
このにおいの連鎖を断ち切るためには、まず①足を清潔に保つ。微生物のエサとなる垢を取り、こまめに洗いましょう。においが染み付く前に、足の裏やかかとと、指の角質層を削りましょう。このときに、削りすぎて血が出ないように注意してください。心配の場合は、リフレクソロジーや足のエステを行っているところでケアしてもらいましょう。ふんわりした皮膚の足にしてくれます。
そして靴と靴下は毎回履き替えます。一度においがついた靴からは、そのにおいが取れにくいため、ふたたび履く前に消毒しておくのも手でしょう。
そして、②蒸れないように、ときどき靴を脱いで足の裏を乾燥させる。以上が足回りのにおいを防ぐ方法です。
次に、足の裏の汗による対処方法を考えましょう。足の裏の汗は、大きく3種類に分けられます。
まず、運動をするなどして動いたり、暑かったりした時に体温を維持するためにでる汗で、これを温熱性発汗といいます。これには、靴を脱いで足を乾燥させるとともに、汗を吸った靴下をこまめに変えて対処しましょう。
次は食後の汗で、これを味覚性発汗といいます。熱いものや辛いものなどの刺激物を食べたときに、額や鼻などにかきますね。こうした食事を控えることも予防の1つですが、熱いものを夏に食べることは、冷やしがちな夏場の体調を整える作用もありますので、あまり気にしないほうがよいでしょう。刺激物は控えめにして、汗の出方を見て考えましょう。
最後にストレス性の汗で、神経性発汗といいます。ウソ発見器の原形です。神経的に追い詰められると、「手に汗握る」などといますね。階段を降りるときに1段踏み外した時の冷や汗。ほかに、緊張するなどのストレス状況下でも、足の裏に汗をかきやすいようです。働きヒトにはこれがいちばん難しいかもしれませんが、できるだけストレス下に自分を置かないようにしてください。また、ストレスを感じたなと思ったら、靴を脱いで乾燥させるなどの対応はできそうですね。
これらの「汗の種類」や「汗をかく条件」に留意した対策を心がけてください。
最後になりましたが、冬場の足のにおいについてひと言。寒さから靴下を何枚も重ねて履いたり、足の裏の換気をせずに靴を履き続けることで、冬は足の蒸れる度合いが夏よりも強まります。それによるにおいの上昇は確実にありますので、冬は夏場以上に汗対策には配慮したほうがよさそうです。特に最近のフォッションとして、年間を通してブーツを履く女性が増えています。
ときどき靴を脱いで、靴や靴下、足を換気させましょう。
加齢臭は何歳ごろから出始めるの?
50歳ごろの主に男性から発せられるにおい「ノネナール」。高齢化社会の到来とともに急浮上して、いまではすっかりアンチエイジングのキーワードの定番となっています。
「ポマードのようなにおい」といわれることでわかるように、加齢臭は脂のにおいです。
そのノネナールは、人の汗腺の近くにある皮脂腺からでる脂肪酸が、年齢と共に酸化した結果、ヘキサデセン酸という脂肪酸が増加します。これが出始めのは30歳を過ぎる頃からです。これと同時に過酸化脂質も増え、ヘキサデセン酸と過酸化脂質が結合して分解・酸化され、ノネナールが生成されるのです。このノネナールがではじめるのは個人差があるのは、老化現象に遺伝的・生活習慣的の個人差があることと重なります。同じ年でも、若く見られる人と、老成して見える人がいます。童顔にように、顔の形やパーツの配置により年齢差が出てしまう場合以外に、体の酸化状態も挙げられます。お酒のアセトアルデヒドを、分解できる酵素を持つ人ともたない人とがいるように、遺伝的に老化が比較的早く人と遅い人がいます。
そして嗜好的な問題で、タバコやお酒や高脂肪食で運動不足などのメタボリック症候群まっしぐらの生活習慣を続けている人は、体を老化させやすいのです。よってこういった老化現象が進みやすくなっている人からは、ノネナールがでるのが早まるとも考えられます。
心当たりがある方は、抗酸化食品を摂ることなどを心がけてください。抗酸化食品とは一体何?と思う方のために少し説明します。人の体は60億個の細胞でできています。この細胞が毎日の私たちの生活が正常に営まれるように働くことで、人や生物は生きています。しかし細胞が生活する中で、押し寄せる紫外線やオゾンやタバコの害などの活性酸素の攻撃で酸化してしまい、老化現象が起こります。この老化現象が様々な病気の源や加齢の始まりなのです。酸化のしくみがわかるにつれて、酸化と戦う抗酸化食品もわかってきました。まずはビタミンA・C・Eや植物のポリフェノール類が代表選手として挙げられます。身近な食品では毎日飲む緑茶にも入っています。飲酒、喫煙習慣をあらため、適度な運動を心がけて、意識して抗酸化食品を摂ることで、老化しにくい体づくりを心がけると、ノネナールの出始める年齢を遅くすることができるでしょう。
また、加齢とともに汗や古くなった頭皮、皮膚などの老廃物の分解機能が衰え、腐敗臭がでてきます。これらの腐敗臭対策に、お風呂に入る、毎日同じ服を続けて着ないことなどの心がけも必要です。
女性にも平等に出るノネナールがなぜ香らないかについては、化粧品や整髪剤などの香料がマスキングしている可能性が高いです。気になる男性でも少し香料が入った整髪剤をつけるとか、かすかに香水をつけるなどの工夫で、ノネナールをカバーしてみてはいかがでしょうか?欧米では男性でも香水をつけている人は多いです。すれ違いざまにふと香るという程度だと、女性に好印象を与える効果もあり、香水をつけるメリットは倍増です。
男性向けの香りとしては、さっぱりとした柑橘系や、落ち着いた樹木系の香り、さわやかな花の香りなど。日本でもヒットした男性向け香水に「サムライ」があります。これを例に男性向けの香りを分析してみましょう。「サムライ」は1997年に発売されました。フランスの名優アラン・ドロンが日本の名優、故・三船俊郎をイメージして調合したもので、東洋のオリエンタルな香りを目指しています。トップ・ノートはジャスミンやローズなどの花の香り。ミドル・ノートはレッドペパーのスパイス風な刺激的な香りとシダーの落ち着いた樹の香り。ラスト・ノートはサンダルウッドの沈静的な香り、バニラの甘い香り、ムスクのセクシーな香りが混じります。また、石鹸の清潔感を身にまとえる「クリーン」も、男女を問わず人気の香りです。石鹸の香りは世代を超えて好まれる爽やかな香りです。
また近頃、加齢臭対応と香水の身だしなみに目覚めた40歳以降の男性が、香水売り場を訪れる光景を目にするようになりました。百貨店には相談しやすいコーナーもありますし、いまはネットでも購入できます。加齢臭を気にする方は、こうした売り場で相談をして、自分に合う香りを見つけるものも対応策の1つとか思います。加齢臭のマスキングというのではなく、男性のマナー、身だしなみとして香水を取り込んでみるのはいかがでしょう?
体臭は遺伝するの?
多汗症は遺伝します。体臭の元となるアポクリン腺も、その数は遺伝します。また耳垢やウェットタイプだと、アポクリン腺が多かったり分泌物の代謝活動が活発で、平たくいうところのワキガ体臭の可能性が高いという相関関係があります。ドライなアジア人系は体臭も控えめで、ウェットな欧米・黒人系は体臭が強いというものです。
耳垢がウェットとドライに関係なく、欧米人の体臭がつよいのは、このアポクリン腺の分泌が大変活発に活動していることと、その分泌物や皮脂などの元になる、肉などの脂肪酸の日常的な摂取に起因しています。
体臭に大きく関わるのは食べ物です。遺伝的な要因だけではなく、環境という後天的な要因により体臭が変わってくることもあります。食事内容のコントロールと衛生面に配慮することで、ある程度まで体臭を和らげることが可能です。
まず、食べ物の嗜好は遺伝というよりも食習慣によるものです。日本人の体臭が年々強くなっているとしたら、食の欧米化に原因があります。家族は同じものを食べているのですから、その食に由来する体臭も、似たような匂いになります。健康のためにニンニクを常食としている家族からはニンニク臭がするように。肉食が多い家庭では遺伝とは関係なく、皮脂腺からにじみでる脂肪酸(酸化しやすい飽和脂肪酸)の量が多くなり、総じて体臭がきつくなる可能性は否定できません。こうした環境にいて体臭を気にされている方は、試しに家族みんなが肉食の中で、魚(酸化しにくい不飽和脂肪酸)や大豆にタンパク質を求める食生活に変えてみてはいかがでしょう?劇的というわけではありませんが、徐々に変化を感じられるのではないでしょうか。
さて次に、遺伝する多汗症と環境に変化する能動汗腺について説明します。どちらもエクリン腺や皮脂腺由来の体臭を拡散する役割をもつエクリン腺からの汗です。皮膚表面で体温調整に活躍しているエクリン腺数が、多いまたは活発であれば「多汗症」です。これは、親が多汗症だとメンデルの法則どおりに遺伝が発生するようです。両親方干渉だと、4分の3の確率で多汗症になるというわけです。そして、エクリン腺の能動汗腺の数を決める環境下に幼少時にいたかどうか。3歳ごろまでに冷房のある家で過ごしたかどうかで、その数が変わってきます。一般的に日本人の能動汗腺の数は約230万個といわれています。これは東南アジアのフィリピンの280万個と比較するとかなり少なく、北方のロシア人の180万個と比較すると、かなり多く感じられるでしょう。
この能動汗腺の数は、汗をかかない冷房環境下にあると働かなくなってしまうこと。また、生後2~3年の間に暑い国でも冷房の効いた状況下で育つと能動汗腺数自体が増加せず、寒冷地の欧米人並みにその数が少なくなってしまいます。そのため、冷房が普及した1970年以降に生まれた人たちには、この働く汗腺の数が少なくなっているとことが指摘されています。問題は、日本の夏に対応できず、汗腺数が引き起こす自律神経失調などの体調不良を起しやすいことなどです。
さて、体臭のメカニズムについて簡単におさらいしますと、アポクリン腺や皮脂腺からでた体臭の原因となるホルモン物質などの分泌物や皮脂が、皮脂表面の微生物で分解または酸化してにおい物質のもととなります。これが、エクリン腺からしみでた水分の多い汗の気化とともに、体のにおい成分が揮発してフワーッと空気中に広がります。
短絡的に考えると、多汗症で、かつ耳垢がウェットで、アポクリン腺が多いまたは活発な遺伝子を持ち、さらに肉食嗜好の家系だと、体臭が発生する確率が高い状況になります。
ただ、多汗症の両親から生まれた子どもでも、2~3歳時まで冷房の効いた環境で過ごして能動汗腺数が低下した場合で、肉食を避けた状況下だと、この体臭が緩和され目立たなくなる可能性があります。体質遺伝が弱まるということでしょうか。
しかし能動汗腺がすくないと、猛暑が年々厳しくなっているに日本で夏を過ごす場合に、汗をかかない、もしくはかけないことから重度の夏バテや生理不順、規律性調性障害などを起してしますことも摘されているのをお忘れなく。
また、こうした能動汗腺が少ない人がかく汗は、塩分濃度が高い、問題のあるドロドロ汗の割合が多いです。加えた、こうした汗は気化せずに長く皮膚表面に残り、栄養分も多いことで、微生物に分解されたりして、においの原因になるとされています。
さらにこの負のスパイラル現象は続きます。能動汗腺が低下して、汗をかかない、または汗腺がふさがることは、皮膚表面上で行われる本来の汗の働きも妨げられてしまうのです。あせもがすくなくなるというメリットはありますが、その一方で、気化による体温調整ができにくくなるため熱が中にこもり、熱中症のなかでももttも危険で死に至る場合もある、熱射病のリスクが迫ります。
また通常の汗腺からの汗の働きには、体温調整とともに皮膚上を弱酸性にして、皮膚表面での細胞の活動を抑制する働きもあります。能動汗腺の働きが低下することは、皮膚表面上の免疫活動の抑制を引き起こします。そして、暴走した細菌たちによる狼藉が始まります。黄色ブドウ球菌などの食中毒菌から、白癬病を始めとしたカビなど、ありとあらゆる全身の皮膚病その他疾病病感染の危険性が高まることです。
どうして人のよって香水の香り方が違うの?
それはつける部分と、つけ方や、その人の体温によって大きく違いが生じます。まず香水の性質からご説明しましょう。
香水はさまざまな香料を組み合わせて(調合して)作られています。調合は全体的な香りとともに、揮発性や香りが長持ちする粘着性の強い性質の香りと組み合わせて、香りが持続するように設計されています。
つぎに、濃度によって香水は分類されます。
パルファンと呼ばれる香水の濃度は15~20%。アルコールは75~80%。蒸留水は0~5%。持続時間は約7時間。
それより薄いオー・デ・パルファンは濃度が10~15%。アルコールは80%。蒸留水は5~10%。持続時間は約5時間。
さらに薄いオー・デ・トワレは濃度が5~10%。アルコールは90%以上。蒸留水は14~15%。持続時間は約3~4時間。
そして、最後にオー・デ・コロン。濃度が2~5%。アルコールは90%以上。蒸留水は5~10%。持続時間は約1~2時間、となります。
これらの特質と持続時間を頭の隅に入れておいて、次に香水をつける場所についてです。早く香らせたいときは上半身。ゆっくり香らせたいときは下半身、と分けてつけます。香りは下から上へのぼる性質があるからです。下半身につけると下から香りが立ち上っていくため、おだやかに香らせることが出来ます。
また、香水が体温によって温められて揮発する、人の肌の上での変化から、すぐに強く香らせたい場合は手首や首筋・ひじの裏などの体温が高いところ、血流が感じられる部分につけると早く香ります。ただし強く香りすぎる場合もあるので、きつい香水の場合はつける量に注意してください。これと反対に、さりげなく香らせるには足首。ここは体温が低いせいもあり、おだやかな香りが長時間持続するようです。また、ひざの裏や太ももの内側・お腹・腰などはつけても香りが強くなりすぎず、無難な部位でしょう。
つけ方は、濃度が濃いパルファンなどは1~2ヶ所。状況に合わせて肌に塗布します。オー・デ・コロンなどはもう少し拡散させてつけても構いません。香りが強いのが気になる人は、体温よりも温度が低い服の裏につけたり、コットンなどに吹きつけてからサッと肌に抑えるというつけ方だと、自然に香るでしょう。
ワキなどにつけると体温も高いですし、ワキのにおいが抑えられると考えがちです。しかし、汗をかきやすいところは、反対に汗で流されてしまい、香水の香る持続時間が短くなります。また、人の体臭により、香水の香り方も違います。その香りが体臭とミックスして、芳香をかもしだすようであればかまいませんが、逆ですとかなり悲惨です。調香師のように嗅ぎ分ける熟練の技に自信がある方は、試してみるのも一興ですが、その技術に自信がなければ、無難な部分につけるほうがよさそうです。
最後に、服に付けるときの注意ですが、直射日光などがあたるところは避けましょう。香水をつけた部分がシミになる可能性があります。また、夏場に屋外でつける場合にも、においでハチなどが寄ってくる場合もまれにありますので、注意が必要です。
どうして体臭が体の場所で違うの?
お釈迦様のような芳香体質は、現実には存在しません。よって人は人である以上、ある場合は新陳代謝により、また様々な生命維持活動により、においは生じるのです。さて、人の部位別体臭区分は、観戦により4区、それ以外に1区。合計で人は5区のにおいに分けられます。全身にある汗腺や環境条件によって、その醸し出されるにおいは違います。
汗腺はほぼ全身にある体温調整機能をもつエクリン腺と、ワキや局部など毛が生えている部分に集中してあり、体臭のもとになる分泌物を出すアポクリン腺、そして皮膚や髪を保護するために皮脂を出す皮脂腺があります。
汗をかいたときの汗臭いにおいは、エクリン腺からでる99.5%の水分と塩分からなり、その汗がさらっとすぐに蒸発すれば、塩っぽいにおいがします。しかし、だらだらとかいた汗で、塩分も高くどろどろした汗の場合、皮膚上に長く残り、皮膚上の細菌によって分解され、汗臭いすえたにおいのもとになります。
頭髪部分は、もっとも皮脂腺が集中しているところです。皮脂腺は皮脂という脂成分の分泌物で肌表面を保護し、細菌の体内への侵入を阻止する働きがあります。しかしその一方で、長く留まると肌表面の微生物に分解され、においのもとになります。
そして、アポクリン腺です。ワキや局部など毛がある部分に集中して存在し、ミネラルやホルモンの分泌を行います。
最後に、人の部位特別臭として、足のにおいを付け加えておきます。汗腺が集中していて蒸れ易いという環境化におかれた足裏は、特別ににおいが生じやすいので、注意が必要です。
自分のにおいを知る方法はあるの?
「あっ、お昼に餃子を食べたでしょう?」他人に言われて初めて気づく自分のにおい。なぜ自分で食べたものなのに、気づかないのでしょうか?これには鼻の構造が大きく関わっています。人は鼻の嗅細胞で鼻から吸い込んだにおいを感知して、その刺激を脳に送ります。この嗅細胞は、鼻の上部のわずか切手ほどの部分に約500万個が密集して、におい感知の役割をはたします。
人は嗅呼吸で吸い込むときに、空気がにおいといっしょに鼻腔に上部を通ります。そして吐き出すときは、鼻腔の下部から息を吸い込むときに限られます。通常の鼻呼吸のときに、自分の口の中の息を吸い込むことはありません。ですから、口臭や胃の戻り臭などは、自分ではわからないのです。
さっき餃子を食べた場合は口の中に残るにおいで、前日に餃子を食べた場合は戻り臭などが考えられます。こうしたにおいをチェックするためには、一度吐いた息を手で覆って、すぐに自分の鼻で吸い込む方法で、自分の息のにおいを確かめるしかないのです。
体臭も同様ですが、今度は慣れの問題も生じます。いつも嗅いでいるにおいに対しては、鼻が慣れてしまいます。慣れてしまった鼻でそのにおいを確かめる方法は、ちがうにおいを嗅いでリフレッシュさせることです。それで再度嗅いでみて、自分の体臭を確かめてください。あとは自分の体の中でにおいが比較的強いと思われるところ、たとえばワキなどのにおいを嗅ぐと、体臭がわかりやすいでしょう。
なお鼻には、
1.呼吸する
2.においを嗅ぐ
のほかに、実は隠された第3の機能があります。それは
3.ラジエーター的役割
です。鼻はとても脳に近い器官です。このため呼吸をくりかえることにより、鼻から吸い込んだ空気が、脳を温めたり冷やしたりして、脳の温度を調整しているのです。
さてそこで、1つ近年問題となっていることがあります。それは口呼吸の子どもたちです。彼らは鼻を使わず、口呼吸をするため、常に”においがわかりにくい”状態だといえます。
ここで重要なのが、味覚との関係です。人が料理を食べる場合に、口の中に食べ物を入れると同時に、鼻からそのにおいが入ってきます。そして舌の味蕾で感じる味覚と渾然一体となって、「ああ、美味しい」という感動の味わいになるのです。そして咀嚼した食べ物を飲み込むときは、一時息を止めた状態になります。
一方で、ラットやマウスの場合、口と鼻は繋がっていません。呼吸は鼻、食べるのは口、と完全分業状態で、決して交わりません。そのためラットは、食べ物を飲み込むときも呼吸ができるのです。ただしラットの味覚に、においの機微と食べ物の味わいが渾然一体となった旨味を感じる機能があるかどうかはわかりません。その代わりこのような構造であれば、食べ物をのどに詰まらせて窒息死、というような危険はありません。しかし、味わいのわかる感覚器があるのと、窒息しない構造のどちらがいいのか、と単純に比較できる問題ではないのです。
風邪で鼻を詰まっているときは、何を食べてもおいしくないように、鼻をつまんで食事をすると、何を食べても味が無いようようでおいしくありません。このように嗅覚がわかりにくく、腐った物を食べておなかを壊すことや、先ほどのラジエーター機能が損なわれ脳の快適温度調整がうまくいかないために、なんらかのトラブルも起こる可能性があります。鼻呼吸の重要性を、鼻の機能面から理解浸透させる必要性が生じているのです。
人とマウス、どちらの構造を好ましく思いますか?
どうして体臭は人によって違う?
人の体臭は、食べ物、ホルモン、汗の分量などによって、それぞれに個性を発揮します。
まず、人の体臭は食べ物に大きく左右されます。赤ちゃんがなぜミルクくさいのかは、主食にミルクを飲んでいるからです。ミルクから離れて離乳食になると、また違うにおいに。少し大きくなった子どもたちは、さらにまた違うにおいがします。これはどうしてなのでしょうか?老人に特有な加齢臭があるように、若年臭というものがあるのでしょうか?
体臭の大本となる汗を分泌する汗腺は、全身に200万から500万個あります。平均約350万個のうち、汗を出さない不能汗腺と、汗を出す能動汗腺に分けられます。この数は住む地域により違いがあり、平均能動汗腺は、寒い地方の人種、たとえば、ロシア人で180万個、日本人で230万個、熱帯の国のフィリピン人で280万個とされています。能動汗腺数は、生後2~3年の間に冷房のある部屋にいると減ってしまう、冷房の効いた部屋に長くいて動かないと活動しなくなる、など地域差よりも生活環境によりその増減が見られます。
さて、いい汗と悪い汗があることをご存知でしょうか?されされしてすぐに気化し、におわない汗がいい汗。だらだらと流れ落ちて、長い間肌の表面に付着し、細菌に分解されて、汗臭さを放つのが悪い汗。必要以上にミネラルを放出しています。赤ちゃんや子どもの頃は、新陳代謝が活発でさらさらとした汗。老化して汗腺が鈍くなるとこの能動汗腺も減り、冷房の効いた部屋にいることで、いい汗の減少により追い討ちをかけています。老人の悪い汗は加齢臭と相乗して、パワーアップすることが想定されます。
そして人の体臭差、最後の分岐は男女差です。なぜ男性の多い加齢臭が女性ではあまり問われないかというと、香料の入った化粧品や整髪剤などでマスキングされているからです。男女でも平等に加齢臭はあります。しかし一説には、女性ホルモンが加齢臭を抑制するのでにおいにくい、という説もあります。女性でも閉経後に女性ホルモンが少なくなると、この加齢臭が漂い始めることもあるそうです。一般的に男性のほうが基礎代謝が高く、汗をよくかくこととも関係深いです。
また、局部に集中しているアポクリン腺や、皮脂腺からの皮脂汗は、思春期から出始めます。それ以前はまだ子どもなので、汗のにおいと食べ物のにおいがほのかに香りようで、小学校中学年まではそれほど体臭はにおわないようです。これが思春期になると性ホルモンが出始めて、体臭が発生し始めます。思春期が始まったころは、まだ未発達で大人ほどの量が出ていません。よって、ワキガなどの体臭も控えめです。これが次第に活発化していくに従って、男性ホルモンや女性ホルモンを含んだ汗が出始め、体臭となって空気中に漂うのです。
ただ、若いうちは新陳代謝も皮膚上での分解も活発なので、それほどにおいません。そのうち喫煙や飲酒の習慣がでてきて、体臭に個人差が現れ始めます。ただ20歳代はまだ新陳代謝が活発で、そのうえにいおいが気になるお年頃ですが、汗をかくたびに頻繁にシャワーを浴びたり、手や顔や髪の毛を洗います。それも体臭が抑えられる理由の1つです。
またどこもくさいくないのに、「自分はくさい」と思い込んで悩む人(自臭症)が現れ始めるのもこの時期です。ノイローゼや過敏症になる前に、客観的ににおいを確かめるのがいいでしょう。
中年期にさしかかると、ノネナールが出始めると同時に、また体臭は変化します。徐々に新陳代謝も落ち、タバコやお酒などの習慣化から、体臭にも経年変化が表れます。体臭が気になると人は、こうしたものを控えることで抑えられることはできるのですが大人の付き合いもあり、なかなか難しそうです。